が渇いたとき、コンビニやスーパーなどでペットボトルを買う人も多いのではないでしょうか。ペットボトルなどの使い捨ての容器は便利で使い勝手が良いことから、手軽に買える製品ですが、一方でごみが増えていくことになります。これらの使い捨て容器は大量に作られ、大量に廃棄されることで環境に様々な負担をかけます。そうしないために、今ではリユースボトルの利用が推奨されるシーンが多くなっています。
リユース(Reuse)
リデュースの次に優先度が高いのが、再利用を意味するリユースです。物を大切にし、捨てずに繰り返し使うことを目的としています。壊れたものを交換や修理して使うことや、空になったシャンプーやボディソープのボトルに詰め替え製品を入れ繰り返し使うことが例として挙げられます。また、この記事で紹介するリユースボトルの利用は、高い効果が認められている方法です。
リユースボトルとその効果
リユースを行うことで、リユースボトルというものを使うことも、環境への負担をへらすのに大きな効果を生み出します。そもそもリユースボトルとはその名の通りリユース可能な飲料容器のことで、マイカップやマイボトルとして繰り返し利用できるものです。水筒やタンブラーなどはその一例であり、これらは何度も洗って使えるボトルなので、ごみの排出を抑えられます。
飲料容器として非常に使い勝手が良いペットボトルや、アルミ缶、スチール缶、紙カップやプラスチックカップなどは使い捨てを前提として作られてきました。これらは便利ではあるものの、使われた後はすぐに捨てられることや、プラスチック製品や缶はかさ張ることもあり、ごみの排出量が増加する原因となりました。そういったごみの排出を抑える効果が期待できるのが、リユースボトルです。
例えばプラカップの排出を抑えるため、飲食店の中にはタンブラーなどのリユースボトルを持参することで割引を行っているお店もあります。あるいは外出の際、水筒に飲み物を入れておくことで、ペットボトルの飲料を購入する必要がなくなり、ゴミを排出しないという効果だけでなく節約にもつながります。
リユースボトルの存在は、繰り返し使うことによりごみを出さないだけでなく、ごみとなる可能性があるペットボトルなどの使い捨て容器を買いすぎないというリデュース効果も生み出していることが分かります。
二酸化炭素の排出量が減少
環境省ではリユースボトルなどを使うことによる環境負荷分析を行いました。リユースボトルもそうですが、製造や廃棄には二酸化炭素を排出するという環境へのリスクが伴います。このリスクを、リユースボトルなどを使うことで、どれだけ二酸化炭素が抑えられるかという調査で、タンブラーと紙カップ、プラカップの3種類について調査したものを例として見てみましょう。タンブラーについては100回以上再利用をしたときに、それぞれの二酸化炭素の排出量はタンブラーが最も少なく、プラカップの排出量が最も多いことが分かりました。他のリユースボトルも同様に、繰り返し使うことで、作るときと捨てるときに出る二酸化炭素の排出を抑えることができます。
プラスチックゴミの削減
今世界的に問題となっているのがプラスチックごみ、特に海洋プラスチックごみによる環境汚染です。プラスチックごみの代表的なものがレジ袋やペットボトルであるため、リユースボトルの活用はこれらのごみの削減にもなります。ペットボトルの利用を減らせば、ごみとして排出される量も減り、不法投棄などによる海への流出も防ぐことができます。
ペットボトルには耐久力があり、洗えることからリユースボトルとして使用することができ、新たに購入する頻度が下がるため、繰り返し使うことはリユースとしての取り組みとしても有効です。リユースボトルは今からでも取り組める事例であり、リユースできる容器はすぐに手に入れられるものもあります。水分補給は年中通して、特に夏場は熱中症の予防などにも必要です。環境を守るための取り組みを、リユースボトルを使うことでごみの削減から始めてみると良いでしょう。