欧米のペットボトルのリサイクル率は50%を下回りますが、日本は88.5%と非常に高いです。ペットボトルはどのようにリサイクルされ、何に姿を変えるのでしょう。
石油を原料とした「ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)」という樹脂からつくられるペットボトルは、軽くて丈夫で加工しやすく、飲料や調味料の容器として利用されており、家庭ごみのうち約6割は、ペットボトルの容器です。そこで、家庭から出るごみをリサイクルする「容器包装リサイクル法」が制定され、みんなが協力したおかげで、日本のリサイクル率は高くなりました。
回収され、洗浄されたペットボトルは、食品トレイ・卵のパック・下敷きなどに生まれ変わっています。また、アウター・ネクタイ・肌着・バッグ・靴など、繊維製品になるものもあります。
私たちにできることは?
私たちがやるべきことは、使用したペットボトルをルールにしたがって分別することです。
以下のポイントをしっかり押さえよう。
ペットボトルのリサイクル手順 1. 「PET」のマークがついているか確認しよう。 2. 必ずキャップをはずそう。 キャップをはずした後に残るリングや、 ボトルの中栓などは無理にはずす必要はなく、 そのままでOK! 3. ラベルをできるだけはがし、ペットボトルの中を きれいにすすごう。 4. 横方向につぶそう。
また、ペットボトルだけでなく、他のプラスチックのごみの問題もあります。政府は企業に、製品を生産する段階からリサイクルしやすいデザインで作るように促しました。環境に配慮した、リサイクルのための企業の技術開発や、設備投資の支援を検討しています。
「日本のリサイクル率は高いから、ペットボトルをどれだけ使っても平気」と考えてはいけません。どれほどリサイクルが進もうと、ペットボトルの原料には貴重な石油資源が大量に使われていますし、放棄されたペットボトルやプラスチックによる海洋汚染、生態系への影響も深刻な問題です。
だからこそ、ペットボトルを使ったらリサイクルすることを忘れてはいけません。そして、ペットボトル以外の代替品でも間に合う場合は、ペットボトルを極力買わない・使わない選択肢を選んでいきたいものです。
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