リユースとは?
リユースとは、一度使ったものを捨てずに何度もくり返し使うことです。ものを捨てずに何度もくり返し使うことで、ごみを減らすことができます。たとえば、いらなくなったおもちゃや洋服、家具などは友達やまわりの人など必要としている人にあげたり、リサイクルショップに寄付したりすることです。
リサイクルとリユースの違いは、ごみとなるものをそのまま再利用するかどうかです。リサイクルとはものを材料にして新しいものを作ってまた使うこと、リユースとはものを捨てずに再利用することです。
リユースの5つのメリット
1つ目は、必要以上の生産を抑えることができることです。リユースを行ってものを長く使う人が増えれば、ものの生産を抑えることができます。そして、ものの生産を抑えることでごみの量を減らすことにもつながります。また、ものを生産するときには自然の資源も使用しています。必要以上の資源の消費は地球環境を脅かす要因にもなっているので、リユースとは環境にとってもメリットです。
2つ目は、商品を安く手に入れることができることです。リユースの取り組みとしてリサイクルショップでものを買うことで、新品で買うよりも安く商品を手に入れることができます。
3つ目は、二酸化炭素の排出量を減らすことが期待できるということです。二酸化炭素は、製品を作るとき、廃棄するとき、使用するときの3つのタイミングで排出されています。そのため、リユースを行うことで製品の製造と廃棄を少なくすることができるので結果的に二酸化炭素の排出量を減らすことにもつながります。
4つ目は、ものを再生するための大規模施設が不要になるということです。リユースに似ているリサイクルの取り組みでは、ものの原料を再利用するための大規模な施設が必要になります。しかし、リユースはそういった加工をせずにものをくり返し使うことですから、エネルギーを大量に消費する大規模な施設を必要とせずに取り組むことができます。
5つ目は、ものを大切にする学びになるということです。近年では断捨離や整理術と言ったような言葉が多く使われるようになり、ものがあふれている現状と言えます。
リユースの2つのデメリット
デメリットの1つ目は、産業や経済成長の勢いが止まる可能性があるということです。リユースの取り組みが広がり、中古品を買う人が増えることで新品の商品を買う人が減ります。それによって産業や経済成長に悪い影響を与えると言われています。しかし、海外では使用済みの商品を回収してリユースしたり、商品を長く使えるようなデザインに改良したりしています。それにより、企業が他の企業との違いを生み出すことができ、経済成長にもつながっています。
デメリットの2つ目は、買うときよりも修理するためのお金のほうが高くなってしまう可能性があるということです。ものを長く使っていて壊れてしまったり、中古品を買ったりした場合には修理する必要が出てきます。なかでも家電や機械製品は修理費が高く、新品を買う値段と変わらないという場合も多くあるところがデメリットになります。
ものを大切に長く使おうと心がけることで、ゴミの量を減らすことができます。リユースに取り組んでゴミを減らすことが、未来のよりよい地球環境へとつながります。ぜひ、この記事で紹介したリユースのメリットを学び、よりよい環境を作っていきましょう。