本格的に商品づくりを始めました

3-4Graders

 10月18日(水)の活動では、本格的に商品づくりを開始しました。今まではSDGs教室と同様に、アップサイクルの商品を考える→企画書を書く→試作品を作る→大人からOKが出たら商品を作る、という流れで行っていました。しかし、なかなか手が進まないようだったので、今回からは企画書を書かず、子どもたちに自由に商品を作ってもらうことにしました。企画書の代わりとして、商品名や値段、簡単な商品紹介を書き、販売するときに使おうと考えています。

 ペン立てを作ってくれた子は、ペットボトルを切ってマスキングテープを貼ったり、油性ペンでまわりに絵を描いたりしていました。カッターやはさみを使ってペットボトルを切ったのですが、切り口が危ないので、マスキングテープを貼って安全に使えるようにしてくれました。今までは活動途中で悩んで止まることが多かったのですが、今回はあまり止まることなく作り進めることができていました。

 筆箱を考えてくれた子は、 ペットボトルとファスナーを使って作っていました。ペットボトルの一部分を切って、そこにファスナーをつけて開閉できるようにしたかったようですが、ペットボトルのまわりの長さとファスナーの長さが合っておらず苦闘していました。時間ギリギリまで作っており、いつも以上に集中できていました。

 小物入れを作ってくれた子は、 小さいポーチを作っていました。ビニール傘の生地とファスナーを使ってポーチを作っていました。完成した後に、実際に物を入れて楽しんでいました。実際に使えるものを作ることができたと実感することによって、次の制作意欲が高まっていくと思います。

 以前ペットボトルでプランターを作ってくれた子は、他の人からもらったアドバイスをもとに、受け皿を追加してくれました。プランターは1Lサイズのペットボトルで作っていたので、それより大きいサイズのペットボトルを使って受け皿を作ろうと考えていたようですが、なかなか集まりませんでした。そこで、作ったプランターを受け皿に作り変えて、500mlのペットボトルを新しくプランターにしようと考えたようです。すでにプランターには穴を空けていて水が漏れてしまうので、ペットボトルのまわりにビニール傘の生地を巻くことで、水が漏れない受け皿にしていました。実際に水を入れてみて、漏れないことも確認してくれました。

 これまではなかなか集中することができず、途中で時間が来てしまうこともありましたが、今回は全員作品を完成させることができました。また、イラストを書いたり、「これでは売れないなあ…」と呟きながら作り直したりしていて、売れるために工夫する場面が見られたのがとても嬉しかったです。

 今回積極的に活動してくれたのは、材料を自分で集め、使える状態にしたという部分も大きいのかもしれません。ペットボトルを自分で回収して、自分で洗って使うことで、責任感や達成感が出てくるのではないかと思います。材料を自分たちで集めるのは大変な作業ではありますが、学校や友達に協力を仰ぎながら、これからも自発的に制作していってもらえたらと思います。



 10月20日(金)も、前回に引き続き商品を作っていきました。ペットボトルで筆箱を作ってくれていた子は、前回作ったものを学校に持って行って使ったそうです。実際に自分が使ってみるというのは、使ってくれる人のことを考えられるという点で、重要なことだと思います。また、学校で使っていると、友達から欲しいという声が上がったようで、とても嬉しそうに話してくれました。今回もたくさん作ってくれましたが、回数を重ねるごとに器用に作れるようになっていました。前回から企画書を書かなくてもよいとしているのですが、とてもやる気がある様子で、企画書も書いてくれました。大人2人から推薦書も書いてもらい、とても喜んでいました。

 もう1人、ペットボトルの筆箱づくりに協力してくれた子は、まわりにペンで絵を描いてくれました。協力して作業する場面も見られ、お互いに高めあって活動していると感じます。筆箱を飾るためにマスキングテープも使っていましたが、せっかく回収したのでナイロン傘の生地なども活用してくれたらなと思います。

 前回ペン立てを作ってくれた子は、今回クリスマスデザインのペン立てを作ってくれました。現在作っている商品は、12月に行われるクリスマスマーケットで販売する予定なので、それを意識して作ってくれたようです。材料であるペットボトルの底の形を利用して、雪の結晶のデザインも施していました。材料の形から着想を得たようで、よく観察し思考を巡らせることができています!

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