10月18日(水)の活動では、商品作りを進めました。
いつもグループで作業してくれている子たちは、ナイロン傘の生地を使って、スマホケースを作ろうと考えてくれました。夏休みに一度作ったことがあるので、慣れた手つきで生地を裁断し、数枚重ねてアイロンで接着していました。手元にスマートフォンがなかったこともあり、作った素材でスマホケースを作ることはできなかったようで、透明な財布を作っている子に素材を提供していました。失敗してもそれを無駄にはせず、子ども同士で協力しあいながら作業しているのを見ると、とても嬉しく思います。
透明な財布を作っている子は、今回も続きから作ってくれました。集中して作業して、着実に毎回仕上げてくれているのがすごいです!今回はチャックを取り付けるまでには至りませんでしたが、いつも以上に丁寧に作業しており、以前よりもきれいな素材を作ることができていました。アイロンで圧着したあとも、はさみできれいに形を整えていて、本人も満足する出来のようでした。
また、今回新しい商品を作ってくれた子もいました。プラ板キーホルダーの材料となるPSの容器を学校で回収したときに、お肉などに使われる食品トレーがたくさん集まっていました。プラ板制作にはあまり向かないものですが、せっかくたくさん集まったし使いたいということで、新たな商品であるクリスマスツリーのオーナメントを作ろうと考えてくれました。まずは雪の結晶の形で作りたいということで、画像を検索し、クリアファイルに転記していました。その後カッターやはさみで切り抜いていましたが、細かい部分を切るのは難しかったようです。毎回このように転記するのでは時間がかかってしまうので、どうにか他の方法で作れないかといったところです。
10月20日(金)も、前回に引き続き商品づくりを行いました。
これまでプラ板キーホルダーを作ってくれていた子たちは、引き続き商品づくりを進めてくれました。弁当の容器に、油性ペンで色をつけたり絵を描いたりするのですが、元々の容器の端の部分が波々になっていました。これまでは平たい部分のみを使ってキーホルダーづくりをしてくれていたのですが、波々の状態で焼いたらどうなるか、子どもたちが試してみてくれました。結果、きれいに平たくなることがわかったので、その波々の部分もキーホルダーづくりに使うことにしてくれました。資源を大切に使おうとしているのが伝わってきて嬉しく思います。また、波々に沿って色をつけると、焼いたときにはきれいな直線になるのだと教えてくれました。疑問に思ったことは自分たちで試して、素材の特性を知り、さらに商品づくりに生かすことができています。
財布を作ってくれている子は、また続きを作りたかったようですが、前回ファスナーを使い切り、なくなっていました。そこで、「ファスナーをつける手前までを作っていくのはどう?」と声をかけると、袋部分を2つ作ってくれました。作ったあとには、ペンで絵も描いてくれていました。それぞれ絵が違っており、手作り感もあるので、まさにオンリーワンの財布ができあがっています。
久しぶりに参加してくれた子は、ワークショップの子たちの作品を見て参考にしながら、ナイロン傘の生地を使ってポーチを制作したいと言ってくれました。今回は生地を切り取って接着して終わってしまいましたが、ファスナーをつけて開閉し、マチを作ってたくさん入れられるようにしたいと考えているようです。まだマチを作っている子はいないので、初めての試みになります。どうすれば上手くいくか、一緒に考えながら作っていきたいと思います。